【2016IH予選】熊本県予選

男子は王者九州学院が苦戦しながらも優勝、女子は阿蘇中央に奇跡の勝利が転がり込む

開催日
個人戦 6月3日(金) 団体戦 6月4日(土)〜5日(日)
会場 菊池市総合体育館

◇男子団体戦(参加校数44校)

優勝 九州学院(12年連続34回目)
九学_DSC2143
2位 鎮西
3位 鹿本
3位 必由館

▽男子団体決勝リーグ
熊本男子4校リーグ表

【レポート】

団体戦はベスト4が出そろうまでをトーナメントで戦い、上位4チームがリーグ戦で優勝を決める方式。ベスト4入りを決める4回戦で最も接戦を強いられたのは、全国大会で連勝を続ける九州学院だった。

4回戦 九州学院×阿蘇中央

九州学院の前に最初の関門として立ちはだかったのは阿蘇中央だった。九州学院の先鋒鈴木が快調に二本勝ちを収めるが、阿蘇中央は個人戦3位の永友、中堅齋藤がともに一本勝ちで勝利をあげ、九州学院からリードを奪う。
しかし九州学院は昨年度からレギュラーとして活躍する梶谷と星子が後ろに控える。梶谷は立ち上がりにいきなりひきメンを奪いそのまま一本勝ちを収める。この時点で九州学院が本数差で逆転。阿蘇の山永も星子に対して一歩もひかず、最後まで分からない展開ではあったが、延長になって山永が出るところに星子が出ゴテを奪い、阿蘇中央を振りきってベスト4入りを果たす。

【決勝リーグ第1試合】
九州学院×鹿本 動画あり

鹿本が先鋒原田の勝利で先手を取るも、九州学院は次鋒からの4連勝で危なげなく逆転勝利を収めた。

鎮西×必由館

鎮西は先鋒椋梨の一本勝ち、さらに次鋒赤星が二本勝ちで王手をかけると、中堅、副将と引き分けた時点で勝利を決めた。必由館は大将岩根が勝利をあげ一矢を報いる。スコアは2(3)─1(1)。

【決勝リーグ第2試合】
九州学院×必由館 動画あり

九州学院は先鋒鈴木、次鋒近本の勝利で王手をかける。中堅、副将と引き分けた時点で勝利を決め3(4)─0(0)とした。

鹿本×鎮西

鎮西は先鋒椋梨が二本勝ち、次鋒戦は鹿本の小川が相手の反則による勝利をあげるが、鎮西は中堅永田がドウの一本勝ちで王手をかける。副将戦は互いに一本ずつを奪っての引き分けとなり、鎮西が2勝1敗、二本リードで大将戦を迎えた。二本勝ちが求められた鹿本の大将佐藤は、ここで見事にコテとメンを奪って試合を引き分けに持ち込む。鎮西としてはまさかの展開となったが、何とか第3試合に望みをつないだ。

【決勝リーグ第3試合】
鹿本×必由館

ともに優勝はなくなった状況での戦い。鹿本が2(3)─1(2)で初勝利を収めた。

九州学院×鎮西
動画は剣道ナビ(会員制有料サイト)で見られます

九州学院は引き分けでも優勝、鎮西は勝てば優勝という状況で迎えた試合。鎮西は椋梨が前の2試合に続いて勝利をあげると、九州学院は近本がコテの一本勝ちで追いつく。しかし鎮西は中堅の永田がメンを決めて再びリードを奪った。
九州学院は阿蘇中央戦と同じ状況を迎えた。副将梶谷と若林の一戦はともにチャンスが少なく、どちらに転んでもおかしくない展開だが、中盤に梶谷が中心を攻めて放ったコテが微妙ながら一本となった。
同点となった時点で、九州学院の勝利がぐっと近づいた。星子は落ち着いた戦いぶりで、松﨑が出るところをドウに抜いて先制。そのまま一本勝ちを収めた。全国大会以上に苦戦する場面もあった九州学院だったが、3連勝で優勝を決めた。

中堅戦で鎮西の永田がメンを決める
男九学鎮西◎中鎮西永田メン_D4S2594

大将戦で九州学院の星子がドウを決める
男九学鎮西◎大星子ドウ_D4S2890

◇女子団体戦(参加校数50校)

優勝 阿蘇中央(3年連続33回目)
阿蘇_0144
2位 尚絅
3位 開新
3位 八代白百合学園

▽女子団体決勝リーグ
熊本女子4校リーグ表

【レポート】
【決勝リーグ第1試合】
阿蘇中央×尚絅
動画は剣道ナビ(会員制有料サイト)で見られます

春の選抜出場校である尚絅と、熊本の女王阿蘇中央の対戦は互角の展開となり、2勝2敗で大将戦を迎える。阿蘇中央の大将は昨年度から大将を務め、前日の個人戦でも勝負強さを見せつけ優勝した桑野。対するは境。延長に入った勝負は引き分けに終わるかと思われたが、残り時間が少なくなったところで、桑野の手元が上がるところに境がコテを打ち込むと、これが有効打となる。いきなり阿蘇中央が敗れるまさかの展開となった。

八代白百合×開新

開新は次鋒新村の勝利、八代白百合は中堅藤田の勝利で同点で大将戦を迎える。ここで八代白百合の上田が個人戦2位の川﨑に一本勝ちを収め、八代白百合の勝利となった。

【決勝リーグ第2試合】
開新×阿蘇中央

開新は次鋒新村が一本勝ちで1勝1敗とするが、阿蘇は中堅海津が二本勝ち、副将戦の引き分けをはさみ、桑野が川﨑からメンを先取、さらにドウを決め、3─1で阿蘇中央の勝利。阿蘇中央は1勝1敗、開新は2敗目を喫した。

尚絅×八代白百合 動画あり

尚絅は先鋒江口がひきメンで一本勝ち。八代白百合は次鋒木宮がひきメンですぐに追いつく。尚絅は続く井芹がメンに跳び込んで勝利をあげ、再びリードを奪う。副将、大将は引き分けに終わり、尚絅が2勝目をあげる。八代白百合は1勝1敗となった。

【決勝リーグ第3試合】
阿蘇中央×八代白百合

もう一方の試合で尚絅が敗れない限り優勝はないという状況ながら、阿蘇中央の選手たちは全力で戦い、先鋒山本が二本勝ち、次鋒濱が二本対一本で勝利、中堅海津、副将相馬が一本勝ちで続き4勝をあげた。大将桑野は上田と引き分けに終わる。

尚絅×開新 動画あり

先鋒戦引き分けのあと、前の2試合でも勝利をあげた新村が出ばなメンを決め開新がリードする。しかし、尚絅は中堅井芹が跳び込みメンを二本決め一本のリードを奪う。副将戦は引き分けでそのまま大将戦となった。
大将戦は立ち上がり、尚絅の境の手元が上がったところに川﨑がコテを打ち込むと、いきなりこれが一本になる。充分に時間は残っていたが、時間の経過とともに焦りが感じられるようになり、とうとうそのまま終了の笛となる。

 この結果、阿蘇中央と尚絅がともに2勝1敗ながら、阿蘇は勝者数9、尚絅は勝者数6。第3試合は阿蘇中央の試合が先に終わり、尚絅の試合が終わった瞬間、境は分かっていたのだろう、終了の笛と同時にがっくりと肩を落とす。奇跡の逆転優勝がもたらされた阿蘇中央の選手、応援席は喜びが爆発した。

優勝を喜ぶ阿蘇中央の選手たち
阿蘇喜び_0117

◇男子個人戦(参加人数97名)

優勝 梶谷彪雅(九州学院3年)
梶谷_DSC1567
2位 星子啓太(九州学院3年)
星子_DSC1561
3位 佐藤友祉(鹿本3年)
3位 永友辰徳(阿蘇中央2年)

男子個人準決勝、梶谷(九州学院)が、佐藤(鹿本)にメンを決める
男個準決勝◎梶谷メン_D4S1331

男子個人戦準決勝、星子(九州学院)が永友(阿蘇中央)からドウを奪う
男個準決勝◎星子ドウ_D4S1221

◇女子個人戦(参加人数89名)

優勝 桑野こゆき(阿蘇中央3年)
桑野_DSC1587
2位 川﨑優樹(開新3年)
川﨑_DSC1595
3位 中川七海(鎮西3年)
3位 中村咲耶(九州学院2年)

女子個人戦決勝、桑野(阿蘇中央)と川﨑(開新)の攻防
女個決勝◎なし_D4S1486

(レポート=剣道日本編集部、写真=窪田正仁)

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