【2016IH予選】北海道予選

男子は東海大札幌(旧第四)が順当に。女子は札幌日大が大接戦を制する

開催日
団体戦 6月22日(水)〜24日(金)
個人戦 6月22日(水)〜23日(木)
会場 小樽市総合体育館

平成28年度第62回北海道高等学校剣道選手権大会兼第63回全国高等学校剣道大会北海道予選会が6月21日(火)~24日(金)に、小樽明峰高校・双葉高校・小樽潮陵高校が大会史上初の3校共催当番校として、小樽市総合体育館を会場に開催された。団体戦男子25校、女子25校、個人戦男子61名、女子55名が出場した。
開会式は、昨年度優勝校の男子東海大学付属札幌高校、女子札幌日本大学高校を先頭に430名の選手が清々と入場行進を行なった。優勝旗・優勝杯返還後、大会長、大会委員長挨拶、来賓の方々より祝辞を頂き、さらに古川和男審判長から注意が述べられた。その後、選手を代表して双葉高校剣道部主将黒木大成選手と石神響選手から高校生らしくすがすがしい選手宣誓があった。公開演技で、打太刀教士七段北村敏貴先生、仕太刀教士七段佐藤真吾先生による気迫と緊迫感の感じられるたいへん素晴らしい日本剣道形が披露されると会場は一気に張り詰めた雰囲気となり、いよいよインターハイを目指した熱戦が始まった。

◇男子団体戦(参加校数93校)
優勝 東海大札幌(旧東海大第四/3年連続26回目)
16_男子団体(東海大札幌)
2位 恵庭南
3位 札幌第一
3位 北海道栄

▽男子団体決勝
群馬男子表
【戦評】

男子団体戦は、準決勝で北海道栄高校を倒し、三連覇のかかる東海大学札幌高校と、札幌第一高校を代表者戦の末下した、3年ぶりの優勝を狙う恵庭南高校の対戦となった。先鋒戦の廣澤(東海大)と牧野(恵庭南)、次鋒戦の白籏(東海大)と花房(恵庭南)は、延長でも決着がつかず引き分けに終わる。中堅戦は、中盤に小田(東海大)が後藤(恵庭南)を体ごと吹き飛ばす豪快なメンを決める。途中、小田のメンに旗が一本上がる場面もあったが、そのまま時間切れとなり一本勝ち。
副将戦は、岩渕(恵庭南)から山本(東海大)がメン返しドウを決める。二本目開始の宣告直後、山本が鮮やかなメンを奪い、二本勝ち。この瞬間、東海大学札幌高校の三連覇が決まった。
大将戦は、チームの勝敗が決まった後での対戦であったが、両者気迫に満ちた戦いぶりであった。奥村選手(東海大)が八重樫選手(恵庭南)の手元を浮かせ鋭いコテを決める。そのまま時間となり一本勝ちを収めた。

◇女子団体戦(参加校数60校)
優勝 札幌日大(2年ぶり14回目)
16_女子団体(札幌日大)
2位 東海大札幌
3位 北海道栄
3位 旭川大学

▽女子団体決勝
北海道女子表
【戦評】女子団体戦は、準決勝で旭大高を制して18年ぶり7回目の優勝を狙う東海大札幌高と、道栄高を制して2年ぶり14回目の優勝を狙う札幌日大高との対戦となった。
先鋒戦は、廣瀨選手(東海大札幌高1年)と重岡選手(札幌日大高2年)。途中、時間空費で廣瀨選手に反則1回が与えられ延長戦に突入。延長に入り直後、重岡選手のコテ返しメンが決まり一本勝ち。
次鋒戦は、新崎選手(東海大札幌高1年)と尾張選手(札幌日大高1年)。途中、公正を害する行為で尾張選手に反則1回が与えられた。その後、新崎選手の出ばなメンが決まり一本先取。そのまま時間終了となり一本勝ち。
中堅戦は、佐藤選手(東海大札幌高2年)と濱田選手(札幌日大高1年)。濱田選手はコテ返しメンで一本を先取、その後出ばなメンも決めて二本勝ち。
副将戦は、若林選手(東海大札幌高3年)と森田選手(札幌日大高3年)。1勝二本を追いかける形になった若林選手だが、まず相手がコテにきたところメンを決め一本先取、その後出ばなメンも決め二本勝ち。お見事な試合で大将戦につなげた。
大将戦は、前日に行なわれた女子個人優勝の福田選手(東海大札幌高3年)と、準優勝の牛木選手(札幌日大高3年)。ここまで2勝2敗で本数も全く同じである。皆の気持ちを背負った大事な一戦となった。緊張感ある試合展開であっという間に4分が経過。しかし、延長戦に入りすぐ試合は動いた。牛木選手が福田選手の表を押さえてプレッシャーをかけ、次の瞬間福田選手が出ばなゴテを狙ってきたところ、牛木選手はコテ返しメンで福田選手のメンを捉えた。旗は三本上がり、この瞬間札幌日大高校は2年ぶり14回目の優勝を決めた。
監督・選手達の日頃からの惜しみない努力の成果が、大勢の観客にも大きな感動を与えていた。

◇男子個人戦(参加人数128名)
優勝 廣澤快(東海大札幌2年)
2位 奥村優太(東海大札幌3年)
3位 林上龍基(旭川大学3年)
3位 八重樫亮(恵庭南3年)
16_男子個人
【戦評】男子個人戦決勝は、八重樫選手(恵庭南)との対決を制した連覇のかかる奥村選手(東海大札幌)と、全道新人戦決勝に続き林上選手(旭川大学)を下した新人戦覇者の廣澤選手(東海大札幌)との対戦となった。同門対決は静かな立ち上がりを見せたが、開始から間もなく両者の間合いがグッと詰まった次の瞬間、相面へ。奥村選手のメンに旗三本。中盤、廣澤選手も見事な出ばなメンを決め追いつくと、その後は互いに譲らず延長戦へ。廣澤選手が惜しい逆ドウを見せるが旗は上がらず、奥村選手の鋭いコテも旗一本。試合会場は蒸し暑く選手にとって過酷な状況の中、観衆も固唾を呑んで緊迫した試合の行方を見守る。試合時間が30分を超えたところで、審判主任の笛が鳴った。両者面をはずし、水分補給する。
試合再開から3分過ぎ、奥村選手が手元を浮かせるような攻めから渾身のコテを放つ。それに応じて廣澤選手はコテを巻き込むような返しでメンを放つ。判定はメン。廣澤選手が優勝を決めた。

◇女子個人戦(参加人数107名)
優勝 福田安優子(東海大札幌3年)
2位 牛木麻理奈(札幌日大3年)
3位 尾上舞(旭川大学3年)
3位 荒木里花(岩見沢緑陵2年)
16_女子個人
【戦評】女子個人戦決勝は、尾上選手(旭大高)を面の1本勝ちで制した牛木麻理奈選手(札幌日大高3年)と、荒木選手(岩見沢綠陵高)を面の一本勝ちで制した福田安優子選手(東海大札幌高3年)との対戦となった。牛木選手は、昨年、一昨年と2年連続3位入賞。福田選手(東海大学札幌高校)は昨年準優勝で実力者同士の対決となった。試合開始、まず牛木選手がメン体当たりで福田選手にプレッシャーをかける、その後3’20頃牛木選手に惜しいひきメンは上がらず延長に突入。延長戦に入り今度は福田選手が先に払い面で相手にプレッシャーをかける、その後はなかなか決着が着かず延長開始から8分が経過。蒸し暑い体育館の中計12分体力的にも過酷である。しかし8’20頃試合は動いた。お互い遠間となり一瞬牛木選手が呼吸を整えたところ、福田選手が素早く強い攻めからメンに入った。牛木選手も出ばなメンで勝負にいきメンの相打ちとなった。福田選手のメンはしっかりと面の中心部を捉えており旗がきれいに三本上がった。この瞬間、福田選手の優勝が決まった。

(報告=上村章太郎/戦評=北海道高体連剣道専門部・野澤知弘、設楽哲哉)

関連記事

剣道日本&新刊 PICKUP記事

  1.  現代剣道では左拳が常に身体の正中線上にあることが正しいと一般に教えられます。左拳が中心を外れた打突…
  2.  平成28年5月に発刊された『剣道 勝負への道』。指導者として経験豊富な鹿児島の會田彰範士が、試合は…
過去の記事

おすすめ記事

  1. 平成29年8月12日、インターハイ最終日の競技が行なわれ、男子団体決勝では高千穂(宮崎)が島原(長崎…
  2. 8月11日、前日1時間を超えて決着がつかず異例の再試合となった男子個人の岩切勇磨(九州学院・熊本)×…
  3. 平成29年8月11日、男子団体戦終了後、女子個人戦の1回戦から4回戦が実施され、ベスト8が出揃った。…
  4. 平成29年8月11日、インターハイ剣道大会(第64回全国高等学校剣道大会)は、朝9時より男子団体戦予…
  5. 8月10日、女子個人戦終了後、男子個人戦の4回戦までが行なわれた。ベスト8が出揃う予定だったが、岩切…
大会結果応募フォーム
大会告知応募フォーム

剣道 新刊

ページ上部へ戻る