インターハイ男子団体戦予選リーグ。九州学院が苦戦の末勝ち上がる

平成29年8月11日、インターハイ剣道大会(第64回全国高等学校剣道大会)は、朝9時より男子団体戦予選リーグが始まった。
以下、注目のブロックなどをレポートします。なお、全試合の対戦表が公式HPでご覧になれます。

【Aブロック】
第1試合、東奥義塾(青森)と高知(高知)の試合は接戦となったが、1勝1敗で迎えた大将戦、東奥義塾の前川原が東野(気)から延長でコテを奪い2―1で東奥義塾が勝利を収めた。第2試合は本庄第一(埼玉)が高知に4―0で完勝を収める。第3試合はポイントの奪い合いとなり、本庄第一が先鋒戦、中堅戦に勝利、東奥義塾が次鋒戦、副将戦に勝利して2―2で大将戦を迎える。副将髙木が二本勝ちを収めた東奥義塾が一本リードしていたが、本庄第一の大将泉がメンを決めて一本勝ち。本庄第一が決勝トーナメントにコマを進めた。

【Eブロック】
第1試合、浜名(静岡)は4―0で興南(沖縄)に快勝、続く第2試合では八頭(鳥取)に次鋒戦を落としてリードを許すも、中堅米澤、副将長田がともに二本勝ちで勝利を決める。大将楠も勝って3―1として浜名が快調に決勝トーナメント進出を決めた。

【Mブロック】
第1試合、龍谷(佐賀)と福岡(岩手)の対戦は2―2で引き分けとなる。龍谷の中堅宇野が二本勝ちでリードを奪うが、福岡の副将立花が二本勝ちで追いつき、大将戦は引き分けた。福岡は第2試合、羽咋工業相手に次鋒高橋の勝利で先行するも、羽咋工業は中堅山本、副将加地が勝って逆転勝ちを収めた。第3試合、龍谷は次鋒香田、副将谷口が勝利を収め羽咋工業を下す。大将中山も勝って3―0とした。龍谷が決勝トーナメントへ。

【Iブロック】
第1試合、安房(千葉)と新潟商業(新潟)の対戦は、先鋒戦引き分け、次鋒戦は一本ずつ取り合って引き分け、中堅戦も引き分けと緊迫した展開となったが、安房の副将五十嵐が一本勝ちを収めると、大将山﨑も一本勝ちで続き、安房が2―0で勝利を収めた。第2試合は新潟商業が比叡山(滋賀)に先鋒から3連勝で一気に勝負を決めた(結果は3―1)。第3試合、安房は比叡山に対し、次鋒中村、中堅野中、副将と3連勝でここも一気に勝利を決め、決勝トーナメント進出を果たした。

安房×新潟商業、大将戦、安房の山﨑がコテを決める

【Fブロック】
第1試合に地元宮城県大会優勝の小牛田農林が登場、強豪桐蔭学園(神奈川)と対戦した。先鋒戦は桐蔭学園の北村が一本勝ちするが、小牛田農林の次鋒庄子がメンとコテを奪い二本勝ちを収める。中堅木村、副将正路も押し気味に試合を進めた小牛田農林だったが一本を奪えずに大将戦を迎える。すると大将戦では桐蔭学園の森山がメンを決めて一本勝ちを収め、桐蔭学園が勝利を収めた。あと一歩で勝利に届かなかった小牛田農林は第2試合で、これも強豪の育英(兵庫)と対戦。育英は先鋒阿部、次鋒福岡がともに一本勝ちで一気に小牛田農林を追いつめる。木村、正路ともに一本を狙っていくが引き分けに終わり、副将戦を終えて育英が勝利を決めた(結果は3―0)。第3試合、先鋒、次鋒と引き分けが続いたが、中堅戦、延長戦の開始と同時に育英の榊原がメンを奪い勝利。すると副将松澤がメン二本を奪い、育英の2勝目が決定した。育英が決勝トーナメントへ。

【Nブロック】
第1試合は東海大札幌(北海道)が次鋒栄花、中堅小田、副将川口、大将廣澤と勝利を重ね、4―0で桜丘(愛知)に快勝。すると第2試合は水戸葵陵(茨城)が負けじと、同じように次鋒貝塚、中堅杉田、副将岩部、大将寒川が勝利をあげて4―0で桜丘を下す。決戦の第3試合は接戦が予想されたが意外な展開となる。水戸葵陵の先鋒青木が芳賀を下すと、次鋒貝塚、中堅杉田も勝利で続き、あっけなくチームの勝利を決める。さらに岩部、寒川も一本一本から勝利を収め、水戸葵陵が5―0で東海大札幌に大勝した。九州学院を脅かす一番手と期待される水戸葵陵が好調さを見せつけて最終日を迎える。

【Bブロック】
第1試合、西京(山口)の先鋒勝谷が延長でドウを決め勝利。すると次鋒戦からは決まり技が生まれず、西京が1―0で箕島(和歌山)を下した。第2試合は優勝を争う一校とみられる島原(長崎)が登場。西京は先鋒戦を落としたものの中堅福永が勝って同点とする。しかし島原の副将林田、大将志築が力を見せつけ、ともに二本勝ちを収めた。第3試合、箕島は先鋒渡邊が勝ってリードを奪うが、島原は次鋒前田、中堅下田、副将林田が一本勝ちを連ね、一気に逆転勝利を決めた(結果は4―1)。島原も順当に決勝トーナメントへ。

【Jブロック】
第1試合、高山西(岐阜)は次鋒戦からの4連勝で富岡西(徳島)に快勝する。第2試合、福大大濠(福岡)は先鋒井上(亮)が勝つも、次鋒戦は富岡西の田上(将)が勝利して追いつく。しかし福大大濠は中堅奥谷、副将村上がともに一本勝ちで勝負を決めた。トーナメント進出をかけた第3試合は高山西が先鋒内村の勝利で先行、福大大濠は次鋒中山の勝利ですかさず追いつく。すると高山西は中堅舩木がメンの一本勝ち、そして副将戦は江尾が2分弱で村上からコテとメンを奪う。江尾の殊勲の勝利で高山西が強豪福大大濠を下し、うれしい決勝トーナメント進出を決めた。

【Hリーグ】
絶対王者九州学院(熊本)に秋田商業(秋田)、帝京第五(愛媛)が挑む。第一試合、帝京第五は先鋒屋我が勝利、中堅戦で秋田商業の佐藤が追いつけば、副将戦は帝京第五の繁田が勝利。しかし大将戦、秋田商業は小野がツキを決め引き分けに持ち込んだ。第2試合で九州学院が登場。先鋒戦を引き分けた後、秋田商業の次鋒髙橋が延長で近本にメンを決め勝利、秋田商業がリードを奪う。しかし九州学院は中堅長尾、副将黒木が勝利して逆転、そのまま順当に勝利を収めるかと思われたが、大将岩切が延長で小野にメンを奪われまさかの敗戦。この試合も引き分けとなった。第3試合で勝った方がトーナメント進出という条件となった。そしてここでも九州学院は先鋒重黒木が屋我に敗れ帝京第五に先制を許す。だが次鋒近本がメンを決め一本勝ち、中堅長尾も延長でメンを決め逆転すると、副将黒木も延長に入って間もなくメンを奪い、苦しんだ九州学院が何とか決勝トーナメント進出を決めた。しかしこのあとの大将戦でも岩切は敗れる。昨日個人戦で再試合となる長い試合を戦った岩切に加え、先鋒の重黒木、次鋒近本らもやや不安定で、最終日に不安が残る戦いぶりだった。この日、女子個人戦終了後、岩切は再試合となった個人戦を戦う。

九州学院×帝京第五、副将戦、黒木がメンを決める

【Cブロック】
第1試合は長野日大が先鋒北澤、副将塩崎、大将鈴木の勝利で3―0と甲府商業(山梨)に快勝する。長野日大と鹿児島商(鹿児島)の第2試合、鹿児島商業が先鋒上、次鋒田中と連勝、中堅戦は長野日大の横田が勝つが、副将戦は牧枝が一本一本からドウを決めて勝ち、鹿児島商業が長野日大を下した(スコアは4―1)。第3試合、甲府商の坂本が上に一本を奪われてからコテとメンを奪い返し逆転勝ちで意地を見せる。しかし鹿児島商業は次鋒田中がメンを決めて一本勝ち。この時点で5勝目とした鹿児島商業は、この試合に敗れてもトーナメント進出が決まった。さらに鹿児島商業は中堅肱岡が勝って王手。甲府商業はここから最後の意地を見せて副将渡辺、大将平子が勝って逆転を収める。この結果3チームが1勝1敗。勝者数は鹿児島商業が6、長野日大が4、甲府商業が3となった。

その他の決勝トーナメント進出チーム
【Dブロック】PL学園(大阪)、【Gブロック】佐野日大(栃木)、【Kブロック】高千穂(宮崎)、【Lブロック】仙台育英(宮城)、【Oブロック】平工業(福島)、【Pブロック】日吉ヶ丘(京都)

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