剣道日本4月号

  • 2017/2/26

昭和51年創刊。剣道界の出来事を知り技術向上をはかるための専門誌

剣道日本4月号

●雑誌
●A4
●170ページ
●860円(税込)
●ISBN 03461-04

ネット書店で購入

amazonで購入 富士山マガジンで購入
スキージャーナルオンラインストアで購入

電子版を購入

富士山マガジン電子版で購入

特集① “さばき”を極める

『剣道和英辞典』(全日本剣道連盟)によると“さばく”とは“自分に有利な状態・位置・方向を保つため、相手に対応して身体や竹刀を操作する”こと。もともとは“上手に取り扱う”といった意味で、竹刀を上手に取り扱うことは“剣さばき”、足を上手に動かすことは“足さばき”となります。こうして剣道のいろいろな場面で“さばく”“さばき”という言葉が使われます。各層を代表する剣士に“さばき”について聞きました。
■栄花直輝教士八段(北海道警)/全日本選手権、世界選手権をはじめ各大会で数々の栄冠を手にした栄花教士は、「打突の機会」として上げられる六つのうち三つは相手の攻撃をさばいてから打つ技であり、当然、自分から前に出る技ばかりでなくさばきを含めた対処を知ることが不可欠だと述べています。そして相手の技を受けるときにイメージしていることが、点でなく線で受け、そしてその線が足さばきを伴うことで面に変わり、攻めに変わるところでその面が球体に変わる、というものだといいます。それは実際にはどんな動きになのか、連続写真を駆使して解説しています。
■大城戸知錬士六段(大阪府警)/昨年の全国警察大会で初の個人優勝を果たし、団体優勝にも貢献した大城戸選手が登場。「強い選手に共通しているのは、足だけでなく、剣さばきと体さばきもつながっていることだと思います。これらの“さばき”が自身の剣風にマッチし、連動して最終的につながることが、さばきの本来の意味なのではないでしょうか」と話す大城戸選手が、「剣前体後」を心がけた攻め、相手に「打てるかな」と思わせての技などを解説しています。
■川木一也錬士七段(山形県警)/39歳の現在も警察特練員として活躍し、昨年の全日本選手権に最年長で出場した川木選手の、相手の攻撃に対する基本的な対処法は「相手の起こりが見えたとき、左足だけ半歩引いて相手の打ち気をそぐ」こと。それによって相手はどう対応をするのか、そこからどうやって攻撃につなげるのか。一本を取れる確率が10に近いところでないと行かないという川木選手。長い試合経験の中で考え抜いた相手の攻撃のさばき方を、あますところなく解説しています。
■小山則夫教士八段(神奈川・桐光学園教員)/桐光学園高校教員の小山教士は、剣道八段に加え、居合道、杖道ともに五段を所持しています。年齢を重ねるごとに単純な「動き」から、高度な“さばき”という動作への移行が起こってくると話す小山教士は、居合、杖に出会うことで自身の“さばき”という概念が変わってきたそうです。左右を同じように使う杖道の動作を応用した“さばき”などを紹介しています。
■鷹見由紀子五段(千葉・順天堂大助教)/世界選手権3度出場、全日本女性選手権10度出場などの輝かしい実績を持ち、大学教員として女子剣道を牽引する鷹見さん。かつてはさばきを活かしたひき技をよく使っていましたが、将来のためにももっと前に出る技を中心にした攻撃的なスタイルを身に着けたいと考え、諸手突きを狙った責めから面、さらに小手を打つという剣さばきに変えていきました。自らの剣さばきの変遷と進化を解説しています。
■國友鍊太朗五段(福岡県警)/前号に続く登場。無駄打ちの少ない正統派の剣道で活躍する國友選手。攻めても守っても崩れない印象が強いその剣道は、手元を崩さないことを意識し、前に出るにしても下がるにしてもほんの数センチでも体を移動させるよう意識し、足さばきの強化に取り組んだことで実現しています。昨年の全日本選手権で本人が手応えを感じたのは、そんな取り組みが成果として現れた、意外な場面でした。
■梅ヶ谷翔三段(中央大学)/学生剣道界を代表する剣士といえる梅ヶ谷選手。どこからでも技が出ると評価されるが、そのベースにある考え方や取り組みについて語っています。また、相手の攻撃をさばく技として得意なのは「面抜き逆胴」だという梅ヶ谷選手。一般的な面返し胴、面抜き胴ではなくなぜ逆胴なのか、実戦の中で考え抜いてきたことを、実際の試合における例をひきながら紹介しています。
■【剣日アーカイブ】中村藤雄教士(大義塾塾長)/父は異色の剣士中村藤雄、兄は全日本選手権2回優勝の中村太郎、師は最後の武芸者と称された中山博道。その中山から直接教えを受けた、舞を舞うような左右への体さばきなど、今は見られない変幻自在の体さばきを実践する中山藤雄氏の解説により、約20年前の1996年8月号に掲載された「多彩で華麗な胴技の極意」を再掲載しました。

特集② 現代剣道と人間力

剣道の理念である「人間形成の道」という言葉は剣道界でよく耳にするが、剣道をすることがなぜ人間形成につながるのか、具体的にはどうすれば成し遂げられるのか。それぞれの立場での具体的な取り組み、考え方を紹介する。
■田口榮治範士八段(東京)/剣道の理念作成に尽力した小川忠太郎範士(故人)、そして森島健男範士に師事した田口範士に、少年時代から警視庁に入るまでの歩みや、警視庁で出会った両範士に学んだこと、大森曹玄老師について学んだ座禅や直心影流のことなどを聞きました。
■大阪府剣道連盟・剣道文化講演会/女性武道家にとって武士道とは何かを考える講演会が大阪府剣道連盟の主催で開かれました。作家石川真理子さん(著書に『女子の武士道』など)の講演と、剣道(大石香菜さん)、居合道、杖道、なぎなたの女性武道家によるパネルディスカッションに、男女を問わず多くの剣士が集まりました。女性にも武士道はあったのか? 現代の女性(あるいは男性)にとっての武士道とは?興味深い試みをリポート。
■栢野忠夫氏(動理探求家)/本誌には何度も登場している動理探求家の栢野氏が、今回は「眼」の動きについて解説します。眼を整えることは動きにも、そして心にも良い影響をもたらしてくれると栢野氏は言います。剣道が唱える人間形成と眼がどう結びつくのかを独自の視点から解説、眼の運動性を整える方法も紹介しています。
■森本泰光教士七段(大阪)/交野市剣道連盟名誉会長で79歳の森本教士が、『剣道で知る、素晴らしい日本のこころ』と題した書を執筆しました。剣道の理念制定前から、制定に関わった人たちに直接その話を聞く機会のあった森本さんが、剣道の理念への思いや、剣道のあるべき姿について綴った一冊。森本さんのこれまでの剣歴や執筆に至った動機を聞きました。
■日本体育大学・学校部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会/近い将来体育教師となる学生が多く学ぶ日本体育大学において、部活動指導による事件・事故や学校の生活指導の末の自殺などを取り上げ、考える研修会が開かれました。被害者の家族が登壇し実例を報告、そして学生へのメッセージを投げかけた研修会。大学の教室でこのような機会が設けられたのは画期的なことでした。

剣道具関連の連載

■短期連載 国産剣道具の新たなる思い/日本国内で作られる防具、その制作現場を紹介する短期連載がスタート。第1回は大ヒット商品A-1」を復活させた神奈川八光堂をレポートします。
■日本でつくる剣道具/宮崎県西都市で80年以上剣道具づくりを続けてきた日本剣道具製作所をレポート。第5回目の今回は、「防具は昔よりも進歩している」と題し、面の製作工程についてレポートしています。

緊急企画 道場・体育館の床にひそむ危険

「剣道には無垢・無塗装の床がいい」という情報が一人歩きし、塗装した床を修繕のさいに研磨して無垢、無塗装にして使おうとする例が実際にあるそうですが、それは非常に危険なことである、と床材の専門家は指摘しています。なぜ、どのように危険なのかを緊急レポート。

大会レポート

■日本古武道演武大会/今年も全国各地の古武道が日本武道館において披露されました。

表紙&インタビュー剣人

■小田口享弘教士七段(三井住友海上)/全日本・関東実業団大会で9度も優勝を果たし、実業団の選手ながら世界選手権大会にも出場した小田口教士。昨年の国体では現在の勤務先である岩手の選手として地元優勝に大きく貢献しました。剣道と仕事にどんなスタンスで向き合ってきたか、などを語っています。

好評連載

◎剣日調査局レポート今年から男女64チームが出場する全国高校選抜大会の変更点とその意図について聞きました。今大会の組み合わせトーナメントも掲載しています。
◎実業団剣士の実戦力/伝統チームの大将を任され、昨年の関東実業団大会3位の戦績を収めた谷口賢人選手(日本通運)が登場。
◎剣に生きる稲村孝之助さん(東京・94歳)が登場。
◎思い出の一本/江藤兵部さんが登場。
◎伸びる、伸ばす少年剣道/「山梨健心館編」の最終回。「技練習の数々」を紹介。
◎剣道男子ときどき剣道女子/埼玉県立志木高校教員の長野成吾さん(埼玉)が登場。
強豪・安房高校の稽古「所正孝の流儀」/「打たせ竹刀」で行なう面打ちの稽古を紹介。
◎「小説・虎中剣道部」「馬場欽司 敗者はいらない」などの連載も大好評を得ています。

剣道日本&新刊 PICKUP記事

  1.  平成28年5月に発刊された『剣道 勝負への道』。指導者として経験豊富な鹿児島の會田彰範士が、試合は…
過去の記事

おすすめ記事

  1. 第26回全国高等学校剣道選抜大会 ■期日 平成29年3月26日(日)~28日(火) ■ 会 場…
  2. 2017年3月27日、全国高校選抜剣道大会の1~2回戦が行なわれ、最終日に行われる3回戦の組み合わせ…
  3. 2017年3月27日、全国高校選抜剣道大会の1~2回戦が行なわれ、最終日に行なわれる3回戦の組み合わ…
  4. 2017年3月27日、全国高校選抜剣道大会の1~2回戦が行なわれた。出場校数が従来の男女各48チーム…
  5. BK(ボツだけどケッサク)写真のコーナーでは、誌面の制約や試合の流れ上の理由で『剣道日本』本誌で使…
大会結果応募フォーム
大会告知応募フォーム

剣道 新刊

ページ上部へ戻る