剣道日本9月号

  • 2017/7/26

昭和51年創刊。剣道界の出来事を知り技術向上をはかるための専門誌

剣道日本9月号

●雑誌
●A4
●162ページ
●860円(税込)
●ISBN 03461-09

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特集① 一本にする技術

当たっているのになぜ審判は一本と認めてくれないのか、という思いをほとんどの剣士が経験していることでしょう。惜しい技と一本になる技の違いはどこにあるのか。試合で一本を取るためにどんな点に留意すればいいのか。一流選手はどんな稽古をしているのか。少年剣士から八段まで、各レベルの実践者、指導者に話を聞きました。
■岩切公治教士八段(国際武道大学)昨年の全日本学生優勝大会で10年ぶりに入賞を果たした国際武道大学。その大会では多くのポイントを奪う試合が目立ち、「一本を奪う力」が際立っていました。昨年から同大学男子監督を務める岩切公治教士八段に、一本になる打ちとならない打ちの差、言い換えると「打つ」と「当てる」の違いについて聞きました。「手の内」「抜けながら打つ」「小手は前でとらえる」「胴は上から下へ打つ」といったポイントを、実技を示しながら解説しています。
■佐野日大高校(栃木)/今年の全国高校選抜ベスト8など、年々全国の舞台での実績を積み重ねている佐野日大高校。大関利治監督はかつて全日本選手園でも活躍しました。打突力、スピード、正確性を高める「剣トレ」、誘いの技術を磨く「応じ技の稽古」を中心に、同校が一本を奪う力を高めるために取り組んでいる稽古を紹介してもらいました。
■阿見中学校(茨城)/全国中学校大会団体ベスト8、関東大会団体戦3位入賞などの実績を持つ阿見町立阿見中学校。指導者はいばらき少年剣友会在籍時から活躍し、実業団剣士としても活躍した雨谷大輔監督です。一本を決めきるための稽古として同校が実践している「ひと組ごとに行なう追い込み稽古」「判断力を養う二歩せめてからの技」「審判が判定する応じ技の稽古」を紹介してもらいました。
■栗田和一郎教士八段(東京)かつて警視庁の選手として活躍し、寛仁親王杯八段選抜大会優勝2回などとくに八段剣士としての強さがきわだつ栗田教士。「面を攻めて面を一本にする」のが自らのスタイルと語る栗田教士が、近年の八段大会での決まり技を題材にしながら面を一本にするために必要な事柄を語っています。素振りのやり方、攻めの方法、実際の技も連続写真とともに解説しました。
■今野裕樹教士八段(北海道)/札幌矯正管区に勤務する今野教士は昨年5月に八段合格を果たしました。それまで「打ちが軽い」と指摘されることが多く、それを改善するためにしたことが特製の短い素振り棒と刀(居合刀)での素振りでした。それらによる素振りを毎日続けることで、打ちが強くなったという評価を受けるようになりました。素振りの仕方や打突における留意点など、八段審査で認められる打ちのために必要な事柄について語っています。
■馬場欽司教士(東京)/本誌連載「敗者はいらない」でおなじみの馬場教士が「一本」を題材に語っています。教えを受けた剣人たちの言動や、師である父から受けた教えを紹介するとともに、「胴を一本にするには」「小手を一本にするには」「面を一本にするには」という項目を立て、とくに昨今の剣士に足りないと思わせる要素を実際の動きを示しながら解説しています。

特集② 居合道の奥深き魅力

周知の通り、八段・範士の審査に関連する金銭のやり取りなどが問題になり、今年度の八段・範士の審査が中止になりました。居合道を知らない人は未だにそんな風習が残っている居合道界に驚き、嫌悪感を抱いたかもしれません。実際に全日本剣道連盟の内部で居合道を連盟から切り離すという案さえ出たそうです。しかし長年居合道を追ってきた小誌としては、居合道の哲学、あるべき姿、あるいは愛好者の求めるものには剣道とは少し違った部分があり、それを理解せずに剣道と同じよう運営しようとすることで、無理が生じている面も感じます。(だからこそ切り離すべき、という考え方も可能ですが)。居合道が今後どういう形で存続していけるのか、岐路に立っている今だからこそ、あえて居合道の魅力とは何なのか、改めて剣道をするすべての人に、あるいは剣道をせずとも居合道に少しでも興味を持つ人たちに知ってもらいたいという思いで、本特集を企画しました。
■居合道翠月会泉支部(福島)平成26年、地元福島で全日本居合道大会で3名の優勝者中2名が所属していた居合道翠月会泉支部。率いるのは兄弟八段である渋川奨教士と渋川譲教士です。平成12年に6、7人でスタートした同支部ですが、4〜5年ほど前に会のホームページを開設して以降会員が増え始め、現在は43名の会員を抱えます。うち女性が12名で高校生3名をはじめとする若い会員も大勢います。渋川兄弟教士の居合道歴や母体となった翠月会の歩み、会の稽古の様子をルポ。会員の代表5名に居合道を始めたきっかけや魅力についてインタビューしました。会員が声を揃えて指摘したのは両教士の指導の丁寧さでした。
■飯岡研心剣道スポーツ少年団(岩手)/昭和52年に発足した飯岡研心は剣道のスポーツ少年団ですが、指導者代表である中村壽夫教士(剣道・居合道とも七段)は10代から両道を続け、居合道では全日本大会に22回出場、剣道でも都道府県対抗、国体などに出場しています。平成10年前後から週3回の稽古のうち1回は居合道の稽古とし、所属する小学生・中学生全員が居合道を実践しています。小中学生に居合道を教えるための工夫や思いを中村教士に聞くとともに、県下居合道大会や山形県のさくらんぼ大会にも出場する団員たちにも話を聞いてみました。
■石堂倭文範士八段(神奈川)/小誌連載をまとめた『道理を愉しむ居合道講座』(全日本剣道連盟居合編/夢想神伝流)を上梓した石堂範士は、父が創建した神武館石堂道場の二代目館長としてこれまで多くの後進を育て、海外での居合道普及のトップランナーとして活躍してきました。石堂範士に改めてインタビューし、これまで歩んできた道や、道場や海外での指導方針について聞きました。
■神武館宮崎支部中村道場(宮崎)/短期連載「剣士たちよ、日本刀を知ろう」(今月号は休載)に登場している中村高達教士七段。関東に住んでいた大学在学中から上記の石堂倭文範士に師事し、その神武館の支部として平成22年に道場を開きました。門人の「コース」を分けるなど細かいシステムを構築し、レンタルスタジオとして貸すなど、地方都市にあって現代的な手法で道場を運営しています。個人レッスンで居合を学ぶ小学3年生も取材しました。
■第12回全国各流居合道さくらんぼ大会/居合道発祥の地・山形県村山市で行なわれる恒例の大会。各段位優勝者に居合をはじめたきっかけや居合道の魅力について聞きました。
好村兼一剣道教士八段(フランス)/作家として活躍する好村教士から、「剣道と居合道の健全な発展のために」と題する論説が寄せられました。範士、八段の審査中止という事態を受け、自身の居合道体験をも踏まえ、問題点を整理し、望ましい新体制の構築を具体的に提言しています。

2017インターハイ予選結果&本戦展望

恒例企画。全国47都道府県のインターハイ予選結果を一覧にして掲載。8月9日から宮城県仙台市で行なわれる大会を展望しています。なお、予選のより詳しい結果は本サイトに掲載しています。

新連載・海外“剣”聞録

海外で剣道を愛好する人、日本に住んで竹刀を振るう外国人剣士に、オランダ在住の女性剣士がインタビューします。

大会レポート

■近畿実業団大会

表紙&インタビュー剣人

■鈴木剛教士七段(千葉)/千葉県警の選手として活躍し全日本選手権で優勝。現在は上の台剣友会の統括顧問として少年剣道にも携わっています。安房高校や法政大学時代のことから、全日本選手権の思い出、指導者としての現在について語っています。

好評連載

剣に生きる/92歳の黒木旲(ひかる)教士七段(東京)が登場。
剣・地・人/茨城県古河市で開かれた青雲塾剣誠回館長杯争奪近隣少年剣道大会をレポート。個人戦20部門+団体戦1部門、底辺を大切にしたいという思いで開いている大会です。
剣道男子ときどき剣道女子/日本通運で活躍する菅原壮一郎木さんが登場。
思い出の一本田頭啓史教士八段(大阪・会社経営)が登場。
伸びる、伸ばす少年剣道/「解脱錬心館(埼玉)編」。面の二段打ち、面体当たりひき胴などを紹介。
■強豪・安房高校を育てた「所正孝の流儀」/前号に引き続き「打たせ竹刀」で行なうひき小手の稽古を紹介。
日本でつくる剣道具/前号に引き続き和工業(新潟)の、面金製造現場をレポート。
■「川上岑志 剣道の本筋」「馬場欽司 敗者はいらない」などの連載も大好評を得ています。

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